貴舟社

貴舟社由来

御祭神

  高おの大神(たかおのおおかみ)(雨水の守護神・龍神・雷神ともいう)
  倉稲魂命(うかのみたまのみこと)(豊作の守護神)
  大己貴命(おおなむちのみこと)(大国主命のこと・大黒さまとして親しい商売繁盛の守護神)

時代(ときは)は鎌倉、不作続きになげく吉作・小竹村の民は(当時両村は同じ領地)姉倉比売神社恒例の春祭りに伝え聞く都(京都)、加茂川上流の鞍馬山より流れ出す貴舟川の源に、鎮座されます貴舟社の龍神・高おの大神の御神幸(ごじんこう)を仰ぐこととなった。
 呉羽野(その昔中国・韓国より招かれたはたおりの人達が住んでいた所 呉は中国の呉の国、呉服をゴフクともクレハともよんでいた。呉羽山の名は源平盛衰記にでる。)の北、現在の北代に神輿でお迎えする玉台が造られ呉羽郷八ヶ村から献進された神馬が、整列し(現在の馬の面踏切付近)出迎えた。御神幸はすすみ御旅所(来舟所・現在の貴舟巻地内といわれる)へめでたくご安置された。
 熱意通じたか乞い願う慈雨をいただき、豊かな実りの秋をむかえたという。
 このようにして人々の厚い信仰と、つとに、吉作の民の開拓精神と独立心が心の糧とするこの大神を吉作村の氏神としてまつろうと力を合わせ勧請し、ここに貴舟社がととのったのである。当時としては、部落における氏神社のさきがけとかんがえられる。先人のはかりしれない苦難の歴史その結晶は今やしたたる緑と豊穣な収穫となり、広く人々に喜ばれている。
 貴舟社に祈り、平静・泰然と、更なる地域発展をめざし、若人達に脈々と受けつがれている。
  平成6年3月吉日 呉羽山観光協会 
     ※高おの大神の「おの」は、雨冠に龍と書く文字



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